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学校のきまりについて
日本の学校には決まりがあり、小学校では「生活のきまり」、中学校では「校則」と呼んでいます。学校ごとに決まりの内容に違いはありますが、学校が決まりを設けている理由には次のふたつがあります。
- 学校生活で、社会のルールを守る練習をするため
- 学校には、子どもたちが等しく学習に集中できる環境を保障する責任があるため
学校の決まりでは、制服、運動着、カバン、靴を同じものに定めています。
これは、貧富の差をなくすことで学習に専念しやすい環境にするためだと考えられています。
親の経済状況によって服装や持ち物が違えば、差を感じてつらい思いをする子どもも出てくるでしょう。これでは等しく学習に集中する環境が保障できません。
また、服装、髪型、持ち物についての決まりもあります。
たとえば、小学校では、キャラクターの付いた鉛筆や下敷きを禁止しているところがあります。
また、中学校では、髪飾りを禁止しているところがあります。
これも、服装、髪型、持ち物の乱れを防ぎ、学習に集中できる環境にするためです。服装、髪型、持ち物のルールが守れない生徒の多くは、学習に集中する気持ちになっていません。学習に集中できず周りの生徒に迷惑をかけるだけでなく、社会に出てからもルールを守れない人間になってしまう心配があります。
校外生活に関する決まりもあります。
たとえば、子どもだけでカラオケやゲームセンターに行くことは禁止されています。こうした決まりの背景には、校外生活における事件や事故の責任は、親だけではなく、学校にもあると考えられていることがあります。
学校は決まりを定めることで、犯罪やトラブルの加害者にも被害者にもさせず、子どもを守ろうとしているのです。
学校の決まりについてわからないことがあったら、担任の先生に聞いてみてください。